パック

パックの役割は、皮膚表面の汚れをきれいにとる、肌表面から水分が逃げるのを防いで、保湿や美白に有効な成分を肌の奥にまで浸透させるなどです。

◇パックの仕組み
皮膚と外気とを遮断する膜をつくって、皮膚にぴったりはりつけることで皮脂や汗は分泌されなくなりますが、それが逆に皮膚に刺激を与えて、皮脂や汗を対外に出そうとします。
角質も軟らかくなり、毛孔も広がって、パックに含まれた成分が、肌に浸透しやすくなります。

入浴した後で行なうと最も効果的です。

◇パックの種類
クリーム・ジェル状のパック剤を塗って、乾いたらはがす「ピールオフタイプ」、肌に乗せてマッサージしたあとで洗い流すタイプ、保湿成分が入ったシートタイプ、毛穴用、美白用などさまざまな種類が出ています。

また成分によって、酵素パック、ビニールパックに分かれます。
酵素パックは、汚れをとり除くのに適しています。角質を軟化させるので、パックをとるときに、角質についた汚れをきれに落とし、肌になめらかさをとりもどします。
7~8分で洗い流します。

ビニールパック、ナイロンパックと呼ばれてるものは、ポリビニールアルコールが主成分で、さらに
栄養分や油分、保湿成分が加わります。皮膚の汚れをおとして、肌に栄養分を与え、肌にうるおいを与えます。保湿効果もあるので、肌が水分をふくんで、小ジワものびます。


◇一般的な使い方
髪につかないように、ターバンやピンなどで、フェースラインまで、しっかり出しておきます。

塗るタイプのものは、ほお、ひたい、あご、鼻の順に、カサつきやすい部分からつけていきます。
唇、目のまわり、ひたいの生え際を避けてつけていきます。この時、髪の毛や眉毛につけないように気をつけましょう。

利き手の中指と薬指をそろえて、指先にチューブの口もとをささえるような感じにあて、2本の指の腹の第一関節まで、のるくらいの量を出します。指先でパック剤の口もとをしごきとってからチューブを離します。

そのあと、パックののった指を、すばやくつけたい箇所にもっていき、無理なくのびる範囲にスーッと一気にのばします。この動作を繰り返し、顔全体につけていきます。ほおは3~4回で塗れるでしょう。

上手に塗るコツは、ファンデーションをつけるときのように、ちょこちょこと小刻みに指を動かしてつけるのではなく、1回にとった量を、それぞれ適当な厚さ(10円玉の厚みくらい)にのばします。無理なくのびる範囲に、スーッとのばせば、ほぼ適当な厚さに塗れるはずです。

一度つけたところはあまりいじらずに、どんどん新しいところに塗っていってください。最後に全体をならす程度にします。

顔につけて放置する時間は、商品によって異なります。指定通りに行なって下さい。


◇注意点
日やけ直後などの顔にほてりがあるときや顔剃りのあとは、やめましょう。
パックによるケアは、通常の化粧水や美容液のお手入れよりも効果が高く、長続きするので毎日おこなう必要はありません。週1~2回の使用が適当です。やりすぎると、肌の負担になることがあります。

パック剤は、ぬるま湯や石けんでよく洗い落とし、肌に残らないようにしたいものです

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