歯の磨き方
虫歯や歯周病を予防するには、歯垢をしっかり落とすことが大切です。
1日2回以上ていねいに磨いて、歯垢を落としましょう。洗面所で立ったままみがくのが苦痛なら、椅子に座って、テレビを見ながら、と工夫してみてください。
とくに就寝中は、だ液の分泌が少ないため、細菌が繁殖しやすいので、就寝前には、時間をかけて念入りにみがくことが重要です。
歯を磨くときに大切なのは、まず口の中を鏡でよく見て、自分の歯の形や歯並びをよく知ること。口の中には、複雑なデコボコがたくさんあります。
奥歯のみぞや歯と歯の間、歯と歯肉の境目など、ハブラシが届きにくいところは、磨き残しが多いので、とくに意識して、1本1本意識して、ていねいに磨くようにしましょう。
◇部分別磨き方のコツ
前歯
表
上の歯に垂直に歯ブラシの毛先を当て、小刻みに左右に動かします。
下の歯も同様にします。
上下の歯の全体に円を描くようにして動かします。全体を手早く磨くことができます。
裏
歯ブラシを縦に使い、毛先を歯の裏にしっかり押し当てて、ヘッドの先端を細かく上下させながら左右に動かして磨きます。
下の前歯の裏側は、だ液の分泌腺があり、歯石がつきやすい場所です。柄が上になるように逆さに使うため、上の歯よりも磨きにくくなります。ハブラシのかかとを使うと、うまく磨けます。
奥歯
奥歯周辺はハブラシが入りにくく、みがき残しの多いところです。奥歯に届きやすいハブラシを使うようにしましょう。
表
上の歯に垂直に歯ブラシの毛先を当てて、前後に動かします。一番奥の歯にも当たるように。
下の歯は上の歯よりも垂直に当たりにくく、歯の上のほうばかりが磨かれることが多いので気をつけましょう。
裏
裏面に垂直に毛先を当てて、前後に動かします。磨き残しが最も多いところなので注意しましょう。
歯と歯肉のさかいめ
歯と歯肉のさかいめは、ハブラシの毛先が届きにくいので、毛先を入れ込むようにしてみがきます。
◇気をつける部分
隣の歯が欠けている
欠けている歯の側面に磨き残しが多いので、気をつけましょう。斜めから当てて、忘れず磨きます。
歯並びの悪いところ
歯並びに凹凸があると、その部分にハブラシが届きにくいものです。ハブラシを縦にして、1本ずつみがきましょう。
一本だけ引っ込んでいる:その一本だけを磨くように意識して使って細かく動かします。歯が重なっている部分にも毛先を入れます。
飛び出している:歯の側面にもハブラシが直角に当たるようにして磨きます。
ひっこんだり、飛び出したりしている歯の、となりの歯の側面も忘れず磨きましょう。
◇口をよくすすぐ
口をすすぎ歯磨き粉を洗い流します。
フッ素入りの歯磨き粉を使った場合は
フッ素の成分が流れないように軽くすすぐ程度にします。
◇歯垢チェック
舌で磨き終わった歯を触って磨き残しのチェックをします。
ぬるぬるしたりざらざらする部分ながあればその部分をもう一度磨きます。
歯垢が残りやすいところ
歯と歯茎の境 歯と歯の間 前歯の裏 奥歯のみぞ 上の奥歯の奥
※歯垢染出液
自分で磨き残しのチェックができます。
液状タイプで歯に塗ってからうがいして流すもの、錠剤タイプで歯に塗ってからうがいして流すもの、
錠剤タイプで噛み砕いてからうがいするものがあります。
歯垢のついてるところに色がつくので、磨き残しが一目でわかります。
歯を磨いたら、食事や、糖分のある飲み物をとること、タバコは避けましょう。