歯ブラシに加えて

歯ブラシだけでは磨くのが難しい、細かいところも忘れず磨くようにしましょう。
そのための道具と使い方について。

◇デンタルフロス(糸ようじ)
歯と歯の間に通して歯の間の歯垢をとることができます。
使いやすい長さを指に巻きつけて歯と歯の間に差し込み、細かく動かします。
慣れない人にも使いやすい、柄の付いたタイプもあります。

またワックス付きのものと、そうでないものがあります。
ワックスなしは歯面にワックスが残らないのが長所です。
歯と歯の間がきつくて入れづらい場合は、ワックス付きを使用します。

柄のないものは、基本的に「人指し指と人指し指」か「人指し指と親指」で使います。
フロスを入れる時はナナメにしてゆっくり前後に動かしながら歯と歯の間に入れます。
加減しながら歯茎に少し隠れるまでフロスをもっていき、両側の歯のどちらか一方の側面をこすりながら3回くらい上下させます。
これを両側の歯にします。
終わったら歯ブラシかうがいをしてください。


◇歯間ブラシ
針金にブラシがついていて、歯の間の歯垢を取ることができます。
デンタルフロスでは入らないブリッジの間や、フロスではゆるくなってしまった歯周病の進行した症例、また、入れ歯と針金のかかった歯の間、奥歯の根っこと根っこの間を磨く時に使います。

直線タイプのものと、奥歯にも使いやすい直角に曲がったタイプのものがあります。
一般的に隙間が小さい場合や、露出した根の間の清掃には、細めの円錐形のものを。隙間が大きい場合には太めの円柱形のものを利用します。

使い方は、歯と歯の間に差し込み、細かく動かします。
前歯には、真直ぐ前から歯の間に差し込んで2~3回前後に動かします。
奥歯には、ブラシの先を90度くらいに曲げて脇から差し込んで動かして汚れをとりましょう。

使い方を間違えると歯と歯の間の歯肉の形を変型させたり、粘膜の損傷の危険があります。太い歯間ブラシを強引にいれる様な使い方はやめましょう。


◇ガーゼ磨き
歯間ブラシを使うよりもっと隙間の大きい歯と歯の間を磨く場合や、奥歯の後ろ側の面、歯周病の進行により長くなってしまった歯などを磨くのには、ガーゼを使うとよいでしょう。

一般に市販されているガーゼを、幅を1~2.5cm、長さを15cmくらいに切って使います。


◇舌を洗う
歯を磨いても舌のケアは忘れがちです。
歯垢が舌の表面についたものを舌苔(ぜったい)といい、溜まると菌が繁殖しやすく、口臭の原因になります。
口臭を予防するためには舌も洗いましょう。
専用のヘラを使って余り力を入れずに奥から手前にぬぐいます。専用のヘラがない場合は柔らかめの歯ブラシでもOKです。
舌磨き用のジェルもあります。


◇洗口液(マウスウォッシュ)
先口液は口内を殺菌するうがい薬です。
液状なので、すばやく広がり、口の中のすみずみにまで届きやすいのが特長です。
口の中をすすぐことで歯周病予防、プラーク(歯垢)コントロール、口臭防止などの効果が期待できます。
商品によって風味や刺激の強さが違うのでいくつか試してお好みのものを見つけましょう。

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