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サンスクリーン剤1

日焼け防止に欠かせないサンスクリーン剤。
サンスクリーン剤とは紫外線防止に効果のある「日焼け止め」のことです。

◇種類
サンスクリーン剤には紫外線を吸収する「紫外線吸収剤」と紫外線を反射させる「紫外線散乱剤」があります。

「紫外線吸収剤」は、紫外線のエネルギーを吸収して化学反応により熱エネルギーに変えることで、紫外線が皮膚の中に入るのを食い止めます。A波吸収剤のt-ブチルメトキシジベンゾイルメタンやB波吸収剤のメトキシケイヒ酸オクチル等を使ったものがあります。
親油性(油となじみやすい)があるため、クリーム、乳液、油性ファンデーションなどとしてサンスクリーンが作られています。

高い紫外線防御効果が得られますが、かぶれをおこす人もまれにいるため、紫外線散乱剤の割合を増やす、あるいは紫外線散乱剤だけのサンスクリーン剤も開発されています。


「紫外線散乱剤」は、紫外線を肌の上で鏡にように反射させるもので、酸化亜鉛や酸化チタンといった金属の微粒子化合物の粉末などが使われます。
紫外線を吸収しないので、科学反応も生物反応も起こしません。そのため肌への影響が少なく、安全性も高いといえます。

肌があまり丈夫でない人の場合は、紫外線吸収剤配合のものよりも、紫外線散乱剤を主成分にしたものがいいようです。


日焼け止め化粧品にはその他に、耐水性や皮脂対策、乾燥やつっぱり感などの使用感の向上を計るためにスキンケア成分や美白成分などが使われています。


◇SPFとPA
日焼け止め化粧品に書かれているSPFという表示ですが、Sun Protection Factorの略で「紫外線防御指数」のことです。の起りにくさを表します。日焼け止め指数、サンケア指数ともいいます。

UV-Bによって起こる、「赤くなる日焼け」にかかる時間を、何倍まで延ばせるかの目安です。

数値が大きいほど防御効果は高くなります。
例えばSPF10であれば、日焼けまでの時間を10倍に延ばせるという事です。
夏場に屋外で日にあたると、約15分~20分で日焼けが始まりますが、SPF10であれば、150~200分ぐらい、日焼けを防ぐ事ができます。

SPFの値を決めるときには、1平方センチあたり2mgのサンスクリーン剤を塗った状態で測定しています。
この量は通常塗るには多すぎるので、注意が必要です。


PA値というのはUVAの防御効果をあらわす数値です。防止効果の目安は、+の数で三段階に表示されます。

PA+  =効果がある
PA++ =かなり効果がある
PA+++=非常に効果がある

普段の生活では「PA++」であればそんなに問題はないでしょう。
PA表示は日本独自のもので、国際的には通用しませんが、サンスクリーン剤を選ぶさいの検討材料として大いに利用したいものです。

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