シワ

加齢により肌の弾力がなくなることが原因でおこる老化現象です。

◇メカニズム
まず表皮の一番上にある角質層の水分量が減ります。
肌の表面を覆っている角質層には、水分の喪失や外部の有害物質の侵入を防ぐバリア機能があり、本来、肌の水分は簡単には乾燥しないものですが、20歳を過ぎた頃から角質層の機能が低下し始めるため、乾燥しやすくなってしまうのです。これが小ジワです。

次に表皮の下の真皮層で皮膚に弾力を与えるために必要なコラーゲン線維やエラスティック繊維が減少、変性します。皮膚が本来持っている、弾力を失い始め笑顔や驚きなどの表情によって動いた皮膚が元に戻り難くなるためシワ になってしまいます。

そして皮下脂肪が薄くなり、肌のたるみが助長され、大ジワとなります。局所的に皮下脂肪組織が減少するアイホールや、目尻は特にしわができやすいです。


◇シワの種類
・小ジワ
 シワが角質層にとどまっている状態です。
 主に目元や口元にできる小さなシワで、指で伸ばした時に線が消えるものを指します。
 この段階ならスキンケアでうるおいを与え、ターンオーバー機能を高めることで改善できます。

・大ジワ
 小ジワよりも深いもので、皮膚表面の皮溝が年齢とともに、深くなったものを指します。
 代表的なモノとして、額や小鼻から口角にかけての、ほうれい線などがあります。
  この段階になるとスキンケアだけで消すのは厄介です。

・表情ジワ
 額に出る横ジワや、眉間のたてジワ、目尻や口元に出る笑ジワなどです。


◇原因と対策
シワのできやすくなる原因として、紫外線、老化による新陳代謝の低下、誤ったスキンケア、睡眠不足、偏った食生活、ストレス、活性酸素乾燥、女性ホルモンの減少、表情などが挙げられます。

その中でも紫外線と乾燥による影響が大きいと言われています。

紫外線が真皮層まで浸透すると、真皮の支柱役を担っているコラーゲンが切断されエラスチンを変性させるエラスターゼという酵素が大量に分泌されます。

また空調や乾燥した外気によって肌が長時間、乾燥にされされると角質層の表面が乾いて、はがれてきます。角質層の表面がはがれると肌表面の水分が蒸発し始め皮膚は弾力を失い、硬くなってきます。

紫外線対策と乾燥対策をしっかりすることです。


◇ケア
出来てしまったシワのケアとしては、皮膚の代謝を高め、たるんだ皮膚を物理的にリフティングし、パックなどで潤いとハリを回復するなどの方法があります。

真皮まで働きかける有効成分としてレチノール(ビタミンA)やナイアシン(ビタミンB3)、ビタミンC誘導体といった、ビタミン類が入った化粧品がよいといわれています。

また、表情ジワにはアルジルリンが効果があるとして注目されています。

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