抜け毛

平均約10万本といわれる毛髪のうち、1日70~120本の抜け毛は、髪が生まれ変わるための自然現象なので心配ありません。
しかし、さまざまな原因で抜け毛の本数が増えてしまうことがあるため、お手入れは大切です。

◇抜け毛の原因
頭皮のトラブル
髪の頭皮内部にある部分を毛根と呼びます。一般的に「髪」といわれる、頭皮から出ている、目に見える部分は毛幹と呼びます。
皮脂やアカ・皮脂に付着したホコリなどをそのままにしておくと、毛穴がつまり、毛髪の成長を妨げて抜け毛が増えることがあります。フケが多くなると、毛穴をふさぎ、毛根の先端にある毛細血管の働きが鈍くなるため、抜け毛の数が増えます。
血行不良も毛根に充分な栄養が行きわたらず、正常なヘアサイクルが保てなくなり、抜け毛につながります。

ホルモン
薄毛などは、男性ホルモンの分泌と深く関わり、前頭部から頭頂部に向かった部位が脱毛しやすくなることから起こります。妊娠中は、女性ホルモンが大量に分泌されるため、成長期の毛髪が増えます。産後にホルモンの分泌が元に戻ると、増えた毛髪がいっせいに休止期に変化し、抜け毛が目立つようになります。これは産後特有の生理現象で、半年程度でおさまります。

年齢、季節
一般的に年齢と共に抜け毛は増え、50~60代になるとさらに抜け毛の本数が増えます。
また、季節によっても抜け毛の数は変化し、秋(9・10・11月)になると抜け毛が多くなります。これは、夏の紫外線や暑さで頭皮に軽い炎症が起き、これが障害となって、毛髪の成長が阻害され、抜けていくためと言われています。

ヘアスタイル
ポニーテールなどのように、髪をひっつめたヘアスタイルを長く続けていると、毛髪が一定方向に引っぱられるため、毛根部の皮ふへの結びつきが徐々に弱まり、部分的に抜けやすくなります。

ストレス、その他
強いストレスなどが原因となって、抜け毛になることがあります。いわゆる円形脱毛症に代表される病的な抜け毛も、ストレスが原因と言われています。
このほかに、無理なダイエットによる抜け毛などもあります。


◇対策
頭皮、毛髪を清潔に保つために、毎日シャンプーすることをおすすめします。
頭皮の血行を促すために、シャンプー後、頭皮の状態に合わせて、育毛効果の高いヘアトニックを使い、ヘッドマッサージすることをおすすめします。

睡眠や栄養を充分にとり、ストレスを避けるようにします。
時々、ヘアスタイルや分け目を変えて、毛根に強い力がかからないように注意しましょう。

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