ニキビ

脂性肌につきまとうニキビは、皮脂の過剰分泌を背景にした活性酸素病です。

◇メカニズム
皮脂が多く分泌されて毛穴が詰まると、リパーゼという酵素が分泌されて皮脂を遊離脂肪酸に分解します。遊離脂肪酸は皮膚に存在しているリンパ球を活性化して活性酸素を出します。これに紫外線やアクネ菌が影響を与えて、炎症や化膿を起こすというのがニキビのできる仕組みです。


◇原因
10代のニキビが額など皮脂分泌の盛んなところにできることが多いのに比べ、20代後半にできるニキビはあごや生え際に多いのが特徴です。

大人のニキビの原因としては、メイクを長時間残したままで過ごすことで、皮脂とメイクの油分が毛穴に詰まって炎症を起す、生理やストレスによるホルモンのバランスのくずれ、ビタミン不足、スキンケアの間違えて油分を与えすぎる、などが考えられます。

乾燥肌の人の場合、水分が不足して皮膚が硬くなるため、皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、ニキビの原因になることがあります。

皮脂を取ることに意識が向きがちですが、ターンオーバーがうまく行かずに古い角質が残ってしまうこともにきびの原因になります。


◇ケア
対策は、とにかく丁寧な洗顔で肌を清潔に保つことです。蒸しタオルパックなどで毛穴をひらかせ、泡洗顔をするのがよいでしょう。少々かさつくことを承知で、過剰な皮脂を落とすことです。乾燥しがちな人は頬や目の周りはこすらず流すだけにしましょう。

洗顔後は肌への負担が少ないニキビ用の化粧水を使い、しっかり保湿して角質をやわらかくします。あとは美容液が基本です。

ビタミンCには、活性酸素を消す働きと皮脂の分泌を抑える働きがあるので効果的です。フルーツ酸を使った製品もうまく取り入れましょう。油分のある乳液やクリームはつけないようにします。

いずれにしても、基本的な肌のお手入れが不十分なためにできてしまうもの。できるだけ体に負担のない規則的な生活とバランスのとれた食事を心がけ、正しいスキンケアを行っていれば多少皮脂の分泌が過剰になってもニキビはできにくくなってきます。

ニキビ跡の色素沈着は自然に薄くなります。炎症がひどいと、治った後で凹凸になることがあり、回復は難しくなります。だからこそ、悪化させないことが大切なのです。炎症や化膿がひどくなったら、皮膚科で見てもらったほうがいいでしょう。


◇メイク
ファンデーションはつけないに越したことはありませんが、必要なときはパウダーファンデーションやフェイスパウダーを軽くはたく程度なら、さほど問題はないようです。

もちろん、クレンジングできちんと落とすこと、悪化した場合はすぐ中止するように。

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