クレンジング料の種類
クレンジング料にはいろいろなタイプのものがあります。
基本的には使用方法を守って使い、特にトラブルがなければ自分の好みで選んでかまいません。
どのクレンジング料を使うかよりも、正しい使い方をするほうが大切です。
◇オイルタイプ
脂性肌、混合肌に合います。
元々は舞台用やスポーツ用などのハードなメイクを落とすためのものでした。
素早くスピーディーに落ちるので、時間のない方、面倒な方にも向いています。
メイクがよく落ちる一方、「肌への負担が大きい」といわれています。
メイク落しには油性の汚れを落とすための油分と、浮かせた汚れを水で洗い流すために脂を乳化させる界面活性剤が入っています。
オイルタイプのものは他のタイプより強い界面活性剤が含まれていることが多く、少なからず肌への負担となります。
また、オイルタイプはどうしてもべとべとするので、すすぎの回数を多くしたり、お湯の温度を高めにしたくなりますが、こすりすぎるとシミやクスミの原因になるし、熱いお湯でのすすぎは肌を乾燥させます。
2~3プッシュ、あるいは500円玉位の量を手のひらに取り、丁寧にメイクとなじませます。
ほとんどが洗い流し専用なので、よく洗い流しましょう。
乾いた手と顔で使うタイプの物がほとんどです。
◇クリームタイプ
ふき取りタイプと 洗い流しタイプがあります。
特に油性の汚れとのなじみがよく、しっとり感が残ります
クレンジングを使うならクリームが1番のオススメです。
500円玉位の量を顔の5ヶ所に置き、メイクとよくなじませます。
洗い流しの場合いは丁寧に洗い流し、拭き取りの場合はこすらないように優しくティッシュペーパーで拭き取りましょう。
ふき取りタイプのクリームは、水分を油分で包んだ構造のウォーターinオイル型の乳化クリーム、
あるいは、別記するコールドクリームといわれるタイプです。
いずれも、液状オイルクレンジングのようにすべりの良いクリームですが、油の中に水分があるという構造なので、水とは馴染みません。
このタイプは汚れをクリームで包みこんだ後、水では流せないので、一旦ティッシュやコットンでふき取る必要があります。
ふき取るという行為が面倒なうえ、ふき取りの際に顔をこするので、それが肌への刺激となりトラブルへつながる可能性があります。
また、ミツロウー硼砂という特殊な素材で乳化する必要があるなどの理由もあり、今では流通は少なくなった感があります。
洗い流しタイプのクリームは、油性のクリームタイプですが、オイルinウォーター、つまり油分を水分で包んだ構造です。
油性成分が乳化剤によって、水や保湿成分の中に細かな粒となって乳化された状態です。
水との馴染みが良く、クレンジング後に水で洗い流すことができます。
肌の汚れが油性成分の中に溶け込んで、細かな粒の状態になり、それを水分が包みこんだ状態になります。
容易に水で洗い流すことができるので、肌に刺激を加えずに汚れを落とすことができます。
◇コールドクリームタイプ
油分を水分で包んだ構造のオイルinウォーター型の乳化クリームが、クレンジングする過程で水分が蒸発して、ウォーターinオイル型に変わるタイプのものです。
◇ジェルタイプ
肌へののびが良い。
洗いあがりさっぱりするので脂性肌向きです。くすみがちな肌にも合います。
なじみもいいので手軽にクレンジングが出来ます。
ただ、さっぱりしすぎのタイプは油性の汚れは落ちにくいです。
ジェルの多くには水溶性ポリマーが使われています。
チューブから2cmくらいを手のひらに取ってから顔の5ヶ所に置き、メイクと丁寧になじませます。
洗い流しの場合いは丁寧に洗い流し、拭き取りの場合はこすらないように優しくティッシュペーパーで拭き取りましょう。
◇フォームタイプ
洗顔フォーム(あるいはソープ)でクレンジングから洗顔までOKというタイプは、簡単にクレンジングができるため、人気があります。
ただ、油汚れであるメイクアップや皮脂まで完全に取り去ることは難しいと思われます。
もし、このタイプでメイクアップや皮脂まで完全に取り去るとすれば、かなり強い洗浄成分を使用していたり、クレンジングあるいは洗顔時に顔を強くこすったりすることになります。
この場合、本来肌に残すべき角質細胞まで取り去り、角質層の保湿機能・バリア機能に損傷を与えてしまう恐れがあります。
◇ミルクタイプ
クレンジングクリームの油分を減らしているものです。
クリームのほうが洗浄力・保湿力は高いです。
乳液状になっていて、比較的軽いメイクの時にむいています。
また肌あたりが優しく、乾燥肌、敏感肌にむいています。
使用後の感触はしっとりとします。
500円玉位の量を、顔全体に軽くマッサージするようになじませ、洗い流します。
敏感な方は特に優しくなじませてください。
◇ローションタイプ
コットンにつけてふき取るタイプのものです。
あまりハードなメイクは落とせません。
毎日のクレンジングにはオススメしませんが、拭き取るだけなので、時間がない時、面倒な時にむいています。
クレンジングと洗顔が一度にできるものもありますが、汚れが完全に落ちきらないことが多く、トラブルを起こすことがあるので、別々のものを使ったほうがいいようです
コットンにヒタヒタになる量を含ませ、裏表を使いながら優しく拭き取ります。決してこすらないでください。
肌に負担をかけない為にも量を多めに使うことがポイントです。 コットン3枚分使うくらいが目安です。
◇ウェットティッシュ・シート型
防カビ剤なども含まれていて刺激が強いので、日常使いは避けたほうがいいでしょう。疲れていたり、時間がなくどうしても洗顔がしづらい時などに使用を限るのがよいようです。
肌が弱い人は製品によってはコットンが固い場合があるので注意してください。
肌を引っぱり過ぎないように気をつけこすらずに優しく拭き取りましょう。
1~2枚が目安です。
これに限らず、ふき取りタイプのものはついこすりすぎてしまうので、使うには注意が必要です。
◇ポイントメイクリムーバー
かなりしっかりメイクをした場合、きちんと落とさないと色素沈着して瞼が茶色になりやすいなどのトラブルの元になります。
目元、口元のポイントメイクは専用のリムーバーで落とした方がいいでしょう。涙と同じ成分で作られているなど目に入っても染みない工夫がしてあります。
オリーブオイルなどでも落とせます。
コットンにたっぷり含ませたら、目元に数秒間置き、優しく拭き取ります。
口元も同じように。